「現代のケベック」講座:池内光久講師(11/29@明治大学) [報告]

「現代のケベック」講座(11/29):池内光久多摩大学大学院特別講師(12/6)

講師:池内光久多摩大学大学院特別特別講師
題目:「ケベックの産業経済」
日時:2011年11月29日(火)13:00-14:30
場所:明治大学リバティタワー1143教室
コーディネーター:小畑精和(AJEQ会長、明治大学教授)

コーディネーターの小畑教授と講演者の池内講師、ケベックの首相の名前を紹介する池内講師
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(報告)
 まず、池内氏はケベックの現代史も含めた州の概要について説明し、特にケベック州の経済に関する様々な特徴や指標を提示した上で、大企業の代表として電力会社のハイドロ・ケベックや航空機や車両の生産で有名なボンバルディアなどを取り上げた。
 また、ケベックの主要先端産業として情報、健康関連、医薬品などの分野に言及するとともに、ケベック州南部のいくつかの都市がこのところ産業を発展させ輸出を増加させているという「サクセス・ストーリー」を紹介した。
 さらに、ケベックと日本との経済関係について説明した後に、まとめとしてケベックの強みと弱み、好機と脅威についての分析を示した。強みとしては、フランコフォン文化、豊富な資源、貿易の伸展などがあり、弱みとしては、人口減少や地域格差などがあることが指摘された。
 1時間少々という短い間に、ケベックの歴史、地理、人口、経済、産業、開発などを網羅して説明した上に、州の強みと弱みを対比させ、さらに今後の展望まで示した池内氏の講演は流石であり、ケベックを学ぶ者にとって実に有益な内容であった。
(文責:宮尾尊弘)
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