報告:教育功労賞叙勲式@在日フランス大使館 [報告]

報告:教育功労賞叙勲式@在日フランス大使館(3/17)

Palmes académiques 教育功労賞叙勲式

財団法人日本私学教育研究所
専任研究員 山崎吉朗

 2012年2月24日に在日フランス大使館で叙勲式があり,Palmes académiques 教育功労賞を頂き,chevalierに叙せられました.Palmes académiquesは1808年にナポレオン皇帝によって創設された勲章です.最初はフランス教育省の功労者のみが対象でしたが,後にその枠が広がり,フランス以外の国も含め,フランス学術研究やフランス語教育に貢献した人たちに対する勲章となりました.在日フランス大使館文化部が推薦し,本国の教育省で審査,決定します.現在,日本では約110名の受勲者がいます.
 今回の叙勳式は公益財団法人フランス語教育振興協会の長谷川善一理事長と私の2名に対してで,まず同理事長,そして私の順番でした.Bertrand Fort参事官が功績について述べて叙勲があり,受勲者が返礼の挨拶をするという形です.
 同参事官からは中等教育に長く身を置いたことを高く評価して頂き,私が教鞭をとっていたカリタス女子中高の仏語・英語の2言語教育についても触れられました.シスター達が遠いケベックから極東の地に降りたって創設した学校の教育に対し,フランス政府が高く評価して下さったことを誇りに思います. 過去の受勲者には中等教育関係者はほとんどいません.その意味でもたいへん喜ばしく,中等教育に携わる教員への励みになります.私は中等教育の専任教員として1982年から2006年までの24年間,非常勤講師としては1980年から1982年及び2006年から2008年までの4年間,合わせて28年間,たくさんの生徒達を育ててきました.その結果の受勲であると考えています.
 叙勲式は50名の出席者で3年前に新しくなったフランス大使館で行われました.フランス語教育の関係者以上に,中等教育,英語教育,教育工学,教育学,そして実業界の方々にいらして頂きました.叙勲式を今後のフランス語教育発展の機会としたかったからです.本学会からは,ケベック州政府在日事務所の天野僖巳文化・教育担当官にご出席頂きました.式の後はカクテルパーティーとなり,champagneの乾杯の後,交流の輪が広がりました.
 最後に,私の今後の思いについて返礼の挨拶の中で述べたことばを引用しておきます.

 《Je n’arrive pas à exprimer parfaitement mes remerciements, mais je voudrais seulement vous promettre de continuer à faire des efforts afin de contribuer à la promotion de la relation dans mon domaine de travail entre la France et le Japon, surtout au niveau du secondaire et des TIC.》

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